FC2ブログ

casaニュース

危ない間取り ①  

何も危険を煽りたいわけでもなく、自分がプロだとPRしたいのではなく現実の話です。

カーサニュースで耐震補強特集を組んだので家の構造についてシリーズで書きたいと思います。

上下階のつながりを(直下率)意識していない設計

木造建築は架構が自由であると学校で教わり、実務でもそうしてきていますね。

ただ当たり前のことですが、お施主様でもある構造設計士の先輩に聞くと

『柱の下に柱を設けない設計をするのは鉄筋コンクリート造や鉄骨造ではありえなく

何でも出来るとデザイン側の人間が間違った知識で解釈している』と言われます。

地震等を考えずに設計すれば、壁の少ない広々とした空間や大スパンの空間なんかが自由にできます。

私も雑誌でなんでこんな空間が・デザインができるのだろうと思うことがありますが

耐震強度や日々の劣化を雑誌でからは見えてこないからです。

雑誌に掲載されている住宅は築年数が経った状態ではなく出来たばかりなのでとても綺麗です。

私も設計事務所出身なのでどうしてもデザインしたい側なのですが

お施主様がどこを望んでいらっしゃるかを考えて設計しています。


 今の住宅は建設時に住宅保証機関に登録し10年の瑕疵保証をつけなければなりません。

その保証対象事故(不陸・壁の変形・損傷・雨漏り等)の調査分析を見てみます。

 まず柱や壁の上下の直下率を見てみます。

いろいろな事例を見てみます。

① 吹き抜け空間における水平剛面の補強

② 大スパンによる(大空間)梁のたわみによる床の不陸

③ セットバックによる(2階が1階より下がって建っている)梁のたわみによる壁の下がり

④ 1・2階の低直下率による2階梁のたわみによる壁の亀裂・建具の不具合

などが挙げられます。

たわみや不陸や変形に加えこのような構造バランスでは、地震時の集中荷重時には

弱い箇所に力が集中し危ない状態になります。

長期優良住宅では壁直下率を60%以上に推奨(義務ではないのが不思議)されています。

さらにこのような事故原因を分析すると

設計に原因      82%

施工・材料に原因   18%

建物=財産の安全律をどこに置くかで防げることが多いのです。

これは新築の話でここ10年でもこの現状です。

古い住宅等ではこの直下率は低く柱・壁が足りないのが多いのです。

営業マンがプランした物(社内ルールがしっかりとしていれば別)やお施主様のご要望を

なんでも聞いてしまいプロとしての安全基準を説明できないところは家をつくる資格がないですね。

法は満たしていても長い目で見るとということが起こらないように

建築基準法以外の内規を設けてバランスをチェックしていく設計をプロとして行かねばなりません。


たわみによって床が下がれば屋根も下がる。

セットバックしたバルコニーや屋根で梁がたわめばそこから雨漏りするリスクが生じます。

お施主様にプランを提示すればそこから後戻りするのは難しいので

間取りと構造面のチェックを同時にしていくのがプロですね。



スポンサーサイト



category: 未分類

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://casablog.blog73.fc2.com/tb.php/1059-80a771be
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

カレンダー